新型コロナウイルス予防、マスクってどれくらい大切ですか?

世界中で新型コロナウイルスの感染者が見つかり、さまざまな影響が出ていますが、中国ではマスクが足りず大変な騒ぎになっています。
日本でもマスクの代金が急に値上がりして、以前なら何の躊躇もなく購入していたのに、箱買いで1万円近い価格がついていると、ちょっと考えてしまう人もいるはず。

 

 

マスクは予防というよりは、何らかの感染症にかかっている人が、他の人にうつさないようにするためにマスクをするのだと言う人もいます。
もしインフルエンザにかかっている人がマスクをしないで咳をしたり、くしゃみをしたら、唾液が四方八方、2m以上は飛ぶと言われています。
ですがちゃんとマスクをしていたら唾液が遠くまで四方八方に飛ばないですから、他人に迷惑をかけないで済みます。
ですが、マスクをしていたら完全とは言わないまでも、飛沫を防ぐことは出来ますので、予防になるとも言えます。

 

 

厚生労働省のホームページでは、「混みあった場所などでマスクをつける事は、予防対策の1つになる」という内容が載っていますが、「混雑していない所ではあまり効果がない」との但し書きも付いています。

 

 

では世界的に見たらマスクについて何か扱いになっているのでしょうか。
WHO(世界保健機関)のホームページには、日本とは全く違う見解が載せられています。
「マスクを着けることが感染予防となる保証はない」という内容です。
さらに「むやみにマスクを生産することは資源の無駄にもなるから、感染症等の症状のある人だけがマスクをするように」というようなことも載せられています。
ただ、「新型コロナウイルスに感染した人を看病する場合はマスクを着けるべき」とも載っています。
何だか、矛盾している感じもありました。

 

 

CDC(アメリカ疾病対策センター)のホームページには、「特別な状況にない限りは、感染予防のためにマスクを着用することは勧めない」、ただし「人で混みあっている時や、高齢者、妊婦など、また感染者の看病をする人は、マスクを着用してもいい」という内容です。

 

 

例外を除けば基本的にはWHO等は、マスクは感染予防になるという科学的根拠はないものの、感染者の看護をするならマスクは着用した方がいいかもしれないということ。

 

 

欧米では元々マスクをするという習慣がないので、マスクに対してある程度拒否反応があるのかもしれません。
我が日本では昔から風邪をひいたら、すぐにマスクをするという習慣があり、これは自分の為というよりは、他の人にうつさないようにするという、日本人独特の意識からくるもの。
ですが、飛沫感染をある程度防御出来ますし、外出する時には出来るだけマスクをした方がいいかもしれません。