人工透析と日常生活

人工透析をしているからと言って日常生活が大きく変わるわけではないのです。
ただ、食事だけは大きく変わってしまいます。
食べたいものを食べられないという大きな制限がかかります。
もちろん、食事を摂らないわけにはいきません。
原料やカロリーを計算した上で摂り過ぎないように注意した食事になります。
また、人工透析を行っている間はベッドに横になっていなければならず、その時間は治療のための時間となります。
どうしても自分のための時間が削られてしまいますからね。
ただ、人工透析を受けるようになってから健康の意味を考え始めた人もいます。
基の体には戻れませんが、人工透析を続けながら充実した生活を送りたいと思うのです。
人工透析による食事制限をマイナスに考えるのではなく、新たな出発点と考えてみてはどうでしょうか。
とは言っても実際に手抜きなしで人工透析を行っている人の投稿がインターネットに掲載されていますから、それを読んで自分なりの気持ちの整理をしましょう。
食事制限についても、これまでの食事が濃い味付けだったと思えば、薄味にも慣れてくること。
塩分量は制限されていますが、その代わりに出しを利かせてうまみを強くするのです。
カロリーの摂り過ぎはだめですが、適度にたんぱく質を取らなければ体力の維持ができなくなります。
つまり、人工透析での食事制限はすべてを抑制するのではなく、バランスを保つことが大切ということです。
そのバランスの値が健常者よりも低くなっているだけです。
腎臓は目立たない臓器ですが、体の中では一番重要な役割を担っていると言えます。
その役割を知識として知るだけではなく体で感じることができるのです。
何事も前向きに考えられるようになると、それだけで人は変われます。
人工透析でリスクを避けなければならないのは、体重の変動です。
食事を摂った分だけ体重は増えます。尿がほとんど排出されないため、水分が体内に溜まって体重の増加となります。
現代の日本国内では、人が人工透析を続ける生活を送っています。
食事の味にうるさい人は不満ばかりを言っていますが、それでも自分なりに工夫してみようと思います。
病気とうまく付き合っていくことが長生きの秘訣と言えるのかもしれません。