人工透析の方法

人工透析の方法

人工透析の方法は腎機能の状態に合わせて、いくつかの選択肢がありますね。
大きく分けると血液透析と腹膜透析です。
透析とは血液内の老廃物や余分な水分を体外に取り出すことですが、体内の体液を透析装置に通して、また体内に戻す方法です。
一気に処理することはちょっと無理なのです。おおよそ5時間程度の時間をかけて老廃物を除去します。
これを週に3回程度実施することになります。日常生活に大きな影響を与えます。
できることなら人工透析をせずに済むことが一番ですが、病気によって避けられない人が多いのです。
人工透析を始めるまでは健康に注意することなく暮らしていても、人工透析をしなければならない体になって初めて健康のありがたさがわかるのです。
さて、人工透析の方法は違っていても、食事制限をしなければならないことは変わりません。
それだけ食事と腎機能は密接に関係しているの。
食事は塩分、カリウム、水分量を制限します。人工透析を行った直後は老廃物がない体になっており、多少の水分でもあまり影響はないです。
しかし、人工透析から時間が経つにしたがって、徐々に老廃物と水分が体内に溜まっていきます。
腎臓は体に不要な栄養素を尿として排出する機能があり、常に体のバランスを保てるような仕組みを持っています。
その機能が損なわれるのです。 日常生活を普段通りに送れるだけでもありがたいと考えなければなりません。
人工透析を始めてから、食事がおいしくないと感じる人は多いのですが、希望するメニューを食べることはまず無理なのです。裏技くらいあれば別ですが。
料理を工夫することで薄味でもおいしく食べられる食材もありますね。
カリウムは多くの野菜に含まれているため、サラダなどの新鮮な野菜を制限する必要があります。
人工透析を始めるにあたって、医師から詳しい説明を受けていても、食事制限には不満が残ってしまいます。
しかし、食事制限を無視した生活を送れば、急激に症状は悪化します。
現代の医学では腎機能を回復することはまずできないのです。正攻法以外の方法くらいあれば変化するでしょうが。
腎臓移植だけです。
人工透析と上手に付き合っていくことが大切になります。その方法を理解して症状が悪化しないようにした方がいいですよね。
若い時から人工透析を続けている人は、生活のリズムを人工透析に合わせています。