台湾のコロナウイルス対策と日本
日本と台湾は隣国として良好な関係を続けています。
ただ、コロナウイルスの影響により国の間の人の行き来を大幅に制限していますから、現在は両国間の経済的な損失はけっして少なくないのです。
もちろん、これは誰が悪いわけでもないです。
重要なのはコロナウイルスの対策について、台湾から学ぶべき点が。あること。
台湾では学校の休校や企業の閉鎖についていち早く対策を打ち出しています。
具体的な対策内容も適切でした。
学校内に入るためには入り口で検温をして発熱していないことを一人ずつ確認しています。
また、マスクをすることが義務付けられていました。
もちろん、経済的な影響は少なくありませんから、企業として経営が厳しくなる人もいたでしょう。しかし、政府の方針に対して異議を唱えた人は少なかった。
政府が取った対策が適切だと多くの人が認識していたのです。
日本の場合は、どうでしょうか。
同じような対策をまとめる場合でも省庁間の調整や国会での承認など、色々な手続きを踏まなければなりません。
東京都などが独自に対策を講じようとしても、法的根拠のない単なる要請に過ぎません。だし、すべての人が納得して従うことはありませんでした。
緊急事態宣言が出てようやく深刻さがわかってきたと言えますね。
国民を一つにまとめることは簡単ではありない。台湾政府の対策はそれを実現できていると評価されているのです。
日本と台湾とでは感染源と見られている中国との交通で違いがありますから、すべてを同じように行うことは現実的ではなさそうです。
ただ、台湾を参考にして、まねできる部分は積極手にまねして実効ある対策を取らなければなりません。
人から人への感染を防ぐためには、外出規制は重要な対策です。
しかし、それが実行力を伴うには国民の協力が不可欠です。
個人が危機感を持つことで協力しようという意識が高まります。
不便さ、経済的な損失よりも命を守ることが重要だと頭ではわかっていても、それを実行するかどうかは別次元なの。
全国に広がっている緊急事態を日本国民がどう受け止めるかが感染拡大を止められるかどうかのポイントになっています。
そのことを台湾の事例から学ばなければなりません。