台湾のコロナウイルス対策と学校

コロナウイルスの影響を避けるため、日本では多くの学校が休校となっています。それぞれの地域の実情に合わせて県知事が決定しています。
そのため、地域によってばらつきがあるのが現状です。

 

世界の中で一番コロナウイルスの感染者が少なく推移している台湾ではいかなるものな対策を取っているでしょうか。
台湾の学校に関する対策をまとめてみましょう。

 

 

まず、初期段階ではすべての学校を休校にしていました。これは日本と同じです。
ただ、2月に入ってから方針を転換しています。

 

これは休校をせずに、感染者が出た時点で学級閉鎖や休校とすることにしたのです。
つまり、感染者がいない地域では通常通りの学校が運営されています。

 

 

 

子どもたちが通学することで、家庭外で感染するリスクは高くなります。家庭内で待機するためには保護者が面倒を見なければなりません。だし、仕事を休む人も出てきます。
また、日本でいうところの放課後教室に子どもたちが増えて、休校している効果が出なくなるのです。

 

もちろん、この対策だけで台湾の感染が終息したわけではないです。
しかし、感染リスクが高い人を迅速に隔離するとともに、リスクが低い人にはゆるく対応することが重要となります。

 

 

台湾政府がどこまで効果を期待していたのかわかりません。結果的には大きな効果を上げてます。
学校は開いていても、学内に入る前に全員の検温をしています。

 

発熱があれば学校内に入れないのです。同じような処置は多くの建物で実施されています。
入り口で検温することは大変ですが、発熱がある人を発見することにもつながります。

 

 

 

そんな地道な努力が感染拡大の予防につながったというわけです。
政府の的確な対応が、国民を一つにまとめたことでより大きな効果が期待可能なのです。

 

日本の場合は、不十分な対策を実施すると、一斉に反発を招きますが、反発する人たちに対案があるわけではありません。
つまり、人の失敗に文句を言うだけで前向きな議論になっていません。

 

 

コロナウイルスのような強い感染力を持った敵と戦うためには、強いリーダーシップが必要です。
これからでも、台湾の対策を真似してみてもいいと思います。

 

そのためには、これまでの対策が間違っていたと認め、その上で新たな対策を講じるのです。