妊娠時の頭痛、どのように対処したらいい?

妊娠初期に起こりやすい頭痛。「あ、また痛くなってきた・・」と思っても、頭痛薬は飲みたくないです。本当に困ってしまいますね。でも、どうして妊娠初期には頭痛が起きやすくなるのでしょうか。

 

まず1つには、黄体ホルモンが増えるので、体調に様々な変化が生じるからです。ですから頭痛だけでなく、だるさ、熱っぽさなど、色々な症状が出てきます。血管の拡張、収縮も乱れてしまうので、それが頭痛を起こしたりします。妊娠する前は、頭痛など殆どなかった方も、頭痛が起きるようになってしまうのですね。

 

黄体ホルモンの増加による急激な体調の変化は、ストレスにもなります。そのストレスが原因で血行が悪くなることもありますね。血行が悪くなると、肩こりがひどくなり、それが頭痛の引き金になることもありますね。

 

また、妊娠する前から貧血気味だった方が妊娠すると、赤ちゃんに血液が必要なため、貧血の度合いが進みます。そうすると頭痛が起きる原因になります。もともと貧血症の方は、妊娠する前から血が増える食品を摂ったり、造血作用のあるサプリを飲んでいた方がいい。

 

また、妊娠高血圧症候群という、妊娠中だけに高血圧になる病気が見つけました。そういう時は、偏頭痛になります。

 

では頭痛で困っている時、薬は飲んでもよいのでしょうか。もし、どうしても頭痛が我慢できないほどのものなら、かかりつけの産婦人科へ行って相談しましょう。安易に市販の頭痛薬を飲まないようにした方がいいのです。

 

市販薬として一般に知られている頭痛薬で、妊婦さんが飲まない方が良いとされているものは結構見つけました。バファリン、イブ、ナロンエース、ロキソニン等です。バファリンはアスピリンが主材料なので、アスピリンも、もちろん推奨されていません。

 

医師が処方してくれる頭痛薬は、アセトアミノフェンを主材料としたものです。このアセトアミノフェンは胎児への悪影響があまりないとされていて、産婦人科で出す頭痛薬はアセトアミノフェンが主成分のカロナールという薬です。ですが、頭痛薬は飲まないに越したことはありません。出来るだけ薬に頼らないようにしましょう。

 

頭痛には緊張型頭痛と、偏頭痛の2種類がありますね。緊張型の場合は、血行を改善すると良くなるので、上半身のみの軽い運動をしたり、マッサージをしてもらったり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのも良い。偏頭痛の場合は、温めるとよくないので、冷たいタオルで頭を冷やして、横になりましょう。