下船について

下船について

ダイヤモンドプリンセス号には、乗客乗員合わせて約3,700人乗船しています。
2月18日時点で何人かの人が下船しており、現在も船内に残っているのは、約2,800人だと言われています。
ウイルス検査を行い陽性反応が出て入院している人たちが454人。
そして肺炎とは違う病気で入院している人たちが36人。
付き添いなど別の理由でウイルス検査も行って陰性のため下船した人が11人。
高齢者、持病のある人でウイルス検査も行って陰性のため政府の用意した宿泊施設にいる人が27人。
そしてチャーター機で帰国したアメリカ人が約340人です。
ウイルス検査を行った人は1,723人とまだ全員検査をすることはできていません。

 

しかし長期化することで、現在新型コロナに感染していない人も感染の可能性がでてきてしまうかもしれません。
何よりも長期間船内に留め置かれるこをおおざっぱに言うと精神的、肉体的にかなりきついことです。
ダイヤモンドプリンセス号に乗船している人たちの下船について政府が動きを見せました。
2月14日から順次下船を開始するとのことです。
最初は80歳以上の人で基礎疾患など持病のある人、窓のない部屋の人、窓があっても開閉できない部屋の人、これらの人を優先的に下船させることとなりました。
順次対象者の年齢を下げていく方針です。
当然下船に際しては新型コロナのウイルス検査を行って陰性だった場合、そして本人が下船を希望した場合となります。
しかし下船後すぐに自宅に帰れるわけではなく、政府の用意した宿泊施設へ行き潜伏期間が終わるまでの間過ごさなければいけません。

 

2月19日には乗客約500人がダイヤモンドプリンセス号から下船を開始します。
健康観察期間中、船内待機していた乗客らの下船が始まるのです。
新型コロナのウイルス検査を行い、陰性となり健康状態に問題のない人が下船となります。
予定では21日までに下船を完了させるそうです。
船内待機をお願いしてから健康観察の対象である14日間が過ぎた時点で陰性ならば、下船後は日常生活へ戻れるそうです。

 

ダイヤモンドプリンセス号において、国は対応が適切だったのかと非難されています。
しかしながらウイルス感染防止のために封じ込めをしたわけでは決してないです。
検疫を行ってから下船できるように手続きをとっていましたが、国内のウイルス検査の処理能力が当初300程度しかなく、ウイルス検査が思うように進まなかったことからこのように長引いてしまったとしています。
WHOも記者会見で「人を閉じ込めることが目的なのではなく、ウイルスを封じ込めることが目的であった」と話しています。