新型コロナウイルスに感染してしまったら?

新型コロナウイルスによる感染症の症状は、普通の場合は、発熱、のどの痛み、頭痛、倦怠感、筋肉痛などで、中でも、感染の疑いのある人に多いのが、発熱や咳が長引いたり、強い倦怠感が現れたりする症状です。
しかし、これらの症状は、一般的な風邪の症状とほとんど変わらないので新型コロナの感染の有無を判断するのは難しいです。
ただ、重症化すると、高熱、喀血、肺炎など重い症状を伴い、中には、死亡例も確認されています。
特に、糖尿病や心臓病などの既往歴のある高齢者は死亡リスクが高くなるので気をつけましょう。

 

 

2月17日、厚生労働省は、日本での新型コロナウイルス感染拡大に伴って、感染の疑いのある場合の対応について目安を示しました。
まず、次の2つの症状がみられる場合は、「帰国者・接触者相談センター」へ電話で相談してください。

 

 

・風邪のような症状がみられたり、37.5度以上の発熱が4日以上続いていたりする場合。

 

 

・強い倦怠感や息苦しさのある場合。

 

 

ただし、もともと糖尿病や心不全、呼吸器疾患などの疾患を患っている人や、高齢者、透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤などで治療を受けている人などが新型コロナウイルスに感染した場合は、重症化しやすいと考えられています。
そのため、症状が2日程度続いたら連絡することを勧められています。

 

 

帰国者・接触者相談センターでは、電話による相談で感染の疑いのある人には、「帰国者・接触者外来」が紹介されます。
また、このような医療機関を受診する場合には、公共交通機関を利用せずに、マスクを着用し、手洗いや咳エチケットを徹底するなど、感染拡大の予防に努める必要がありますね。
医療機関や保健所で検査を行って新型コロナウイルスの感染が確定すると、指定の病院に入院することになります。

 

 

新型コロナウイルスの検査要件が緩和されて、武漢や湖北省への滞在歴のない人、滞在者との接触のない人も検査できるようになりました。
しかし、風邪のような症状が長引いていても、検査対象にならないケースも多く、「自分は新型コロナウイルスに感染しているかもしれない」と不安になっている人もいます。

 

 

日本人は、風邪のような症状があっても、仕事や学校に行ってしまうことが多いです。
もし、風邪ではなく新型コロナウイルスに感染してたら、公共交通機関、タクシー、職場、学校などで感染を拡大させてしまう可能性もあります。
しかし、仕事に行かなかったことで、給与が減少してしまったのです。生活が苦しくなるという影響も出てきます。
企業側は、会社のオフィスにいかなくても自宅で仕事ができる「リモートワーク」を導入したり、通勤ラッシュを避けて出社できるように進めたり、感染対策に対する働き方が求められています。