新型コロナウイルスはすでに蔓延しているのか?

2月13日新型コロナウイルス感染の疑いのある人で、国内で初めて死亡者が確認され、その後、和歌山県の病院では、院内感染の疑いが浮上しました。
また、感染経路の不明な患者も増加しており新型コロナウイルスの感染状況は、流行の手前を意味する「国内発生の早期」であると位置づけています。

 

 

ある専門家によると、現時点で、「すでに新型コロナウイルスが蔓延している」という可能性は否定できないと言います。
なぜなら、感染の疑いのある人でも、その症状は風邪と変わらないからです。
多くの人は軽い風邪の症状が出たとしても、それだけで病院には行かない。
仮に、病院を受診したとしても新型コロナウイルスの感染を判定するPCR検査は、誰でも受けられるわけではないのです。

 

 

中国では、12月中旬の時点で新型コロナウイルスがヒトからヒトへ感染していたと考えられています。
しかし、武漢市が封鎖されたのは1月23日で、それまでは自由に行き来できる状態で、封鎖後も中国から人の出入りは発見しました。
そのため、全ての感染者を把握するのは不可能だと言えます。
そんな状況で大切なこを要約すると、「少しでも感染を拡大するスピードを遅らせる」「死亡させない」ということです。

 

 

今後、日本の場合は、新型コロナ感染のピークは2月下旬〜3月中旬で、4月になればいったん落ち着くと考えられています。
検査体制が整えば、感染者数は増えていきますが、感染拡大のスピードを遅らせるのは、1人1人の努力で可能だと言います。

 

 

。時差出勤や在宅ワークに取り組むことも大切ですが、重要なのは、「なんとなく風邪と勘違いするような症状がある」という人が外出を避けることです。
新型コロナウイルスは感染力が非常に強いので、感染していると気づかないうちに、ウイルスを周りにまき散らしてしまうこともあるのです。
インフルエンザの陽性反応が出ると、熱が下がっても会社や学校を休むことになります。
新型コロナウイルスもそれと同じで、自宅で安静にしているのが大切ということですね。

 

 

「死亡させない」という点で新型コロナは、「子どもは発症しにくい」「高齢者や基礎疾患のある人は重症化や死亡のリスクが高い」ということがわかっています。
このことから、高齢者や基礎疾患のある人、医療従事者、高齢者の介護をしている人は、優先的に検査を受けられるようにする必要がありますね。

 

 

その一方で、普段から健康な若い人が、軽い風邪の症状が現れて「新型コロナウイルスに感染したかも!」と不安になっても、すぐに病院へ行く必要はないと言います。
現時点では、病院へ行っても検査を受けられないので、その不安が解消することは少ない場合が多いでしょう。
しかも、感染していたとしたら、病院のスタッフや病院を訪れていた重症化リスクの高い人に感染させてしまうこともあるのです。

 

 

このようなリスクを減らすには、遠隔診療の普及が望まれます。
自宅にいながら診療を受けられるので、不安も解消され、感染拡大も抑えられると考えられています。