ダイヤモンド・プリンセス号のこれまでの経緯

新型コロナウイルスの集団感染が発生し、死亡者も出してしまったのが、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」です。
世界中からダイヤモンド・プリンセス号がとった感染対策に注目が集まり新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた日本の水際対策の要となりました。
それでは、ダイヤモンド・プリンセス号のこれまでの経緯を見ていきます。

 

 

・1月20日、横浜を出港

 

1月20日に、ダイヤモンド・プリンセス号は横浜を出港しました。
22日に鹿児島、25日に香港、27日ベトナム・チャンメイ、28日にベトナム・カイラン、31日に台湾、2月1日に那覇、そして、4日午前に横浜に帰港、というスケジュールでした。

 

 

・2月1日、香港で降りた男性の感染が判明

 

大きな注目を集めることになったのは、2月1日です。
ダイヤモンド・プリンセス号の乗客で、香港に帰国した80代の男性が新型コロナに感染したことが確認されたのです。

 

 

・2月3日、検疫を開始

 

2月3日の夜、ダイヤモンド・プリンセス号は、横浜港に到着しました。
着岸はせずに停泊し、日本政府による検疫が開始され、発熱などの症状があり感染の疑いのある人を確認しました。

 

 

・2月5日、隔措置離を開始

 

2月10日には、乗員乗客のうち10人が新型コロナウイルス感染の疑いがあることが確認されました。
この日の朝から、感染をこれ以上拡大させないために、全ての乗客を自室待機とする隔離措置を開始しました。

 

 

発熱などの症状が現れた人を中心として新型コロナの検査も行い、検査結果が出るたびに感染者数は増えていきました。
海外の乗客も多かったこともあり、日々、船内での感染者が増加していくことに、海外から大きな批判を浴びることになりました。

 

 

・2月16日〜17日、海外からのチャーター機を派遣

 

アメリカ政府はチャーター機を派遣して、ダイヤモンド・プリンセス号に乗船しているアメリカ国民を帰国させました。
イギリス、イタリア、カナダ、オーストラリアなども、検査で陰性が出た自国民を退避させることを明らかにしました。

 

 

・2月19日、下船を開始

 

ウイルス検査で陰性となった乗客の下船が始まりました。
19日には443人が下船し、バスで横浜駅などに移動して、帰宅の途につきました。

 

 

・2月20日、乗客から初の死者を確認

 

ダイヤモンド・プリンセス号の乗客で新型コロナに感染し、入院治療を受けていた80代の日本人の男女2人が死亡したことが確認されました。