ついに、モンサント(現バイエル)の農薬ラウンドアップ、米国消費者市場から2023年からの撤退が確定! 2023年からは個人向けの家庭菜園や芝で使う農薬の棚からラウンドアップが消える。
バイエルは米国でのラウンドアップに対する訴訟の解決のために116億ドルを用意していたが、これでは集団訴訟の交渉はまとまらず、さらに45億ドルを追加することを表明。合計は160億ドルを超えた。
しかし、この危険な農薬を同様に売り続けることはさすがに裁判と両立しえない。発ガン性の危険を表示することを求められたバイエル(モンサントを買収)はそれを拒否し、2023年から消費者市場から撤退することをほのめかしていたが、7月29日にバイエルはそれを断言した。
すでにCostcoなどのスーパーでは販売を中止していたが、2023年にはすべての販売店からラウンドアップが姿を消すことになる。バイエルとしてはラウンドアップを農業用農薬として残すことを選択したのだろうが、これは大きな一歩だろう。道路、公園、学校などでの散布は今回の決定は影響しないようだが、すでに米国では多くの自治体がラウンドアップの散布を禁止している。
さて、日本で山積みしてあるラウンドアップも消えてくれるのだろうか? 日本では近年、ラウンドアップの販売額は増加が続いているというが、ここまで危険が明らかになった農薬は禁止すべきだろう。今年からラウンドアップ、グリホサートの農薬再評価のプロセスが始まる。日本政府は例によって秘密裏に事を進めようとしている。しっかりと監視する必要がある。
Bayer Confirms End of Sale of Glyphosate-Based Herbicides for US Lawn & Garden Market