現役545人に聞いた、医者が必ず受けている検査 受けない検査
週刊現代・2018/10/13-20号
がんは2人に1人がなる時代。
さまざまなガンや検査で早期発見も可能な時代です。
じゃぁ医者が全部を受けるのか?
というと、効果ないと思ったら受けないんだそうな。
そんな545人の統計記事から抜粋です。
- 胃の内視鏡・85%
- 大腸内視鏡・71%
- PET検査・55%
- CT検査・51%
過半数の先生が受診を支持しているのは、
なんと、この4つのみ。
↓の14の検査は、50%以下ということです。
- 超音波検査
- マンモグラフィー
- 大腸便潜血
- PSA検査
- 腫瘍マーカー
- 胸部X線
- MRI
- ピロリ菌検査
- かくたん細胞診
- HPV検査
- 肝炎ウイルス
- 胃バリウム
- 直腸指診
- ペプシノーゲン検査
なぜがん検査の多くは支持されない?
それぞれの先生の専門や立場などもあるのでしょう。
でもおおむねこの基準で判断されるようです。
そもそも検査の効果がなかったり。
どうせ詳細な検診をすることになる場合だったり。
少しの効果はあってもデメリットが多かったり。
マンモグラフィー・48%
かえって発がん率が上がるというデータがある(乳がん専門医)
これは有名ですが、推奨年齢がありますね。
若い人は受けないようにと、医療側から注意しています。
単純な話で、放射線被曝によってガンになるから。
若い女性はガンにまだなりにくい。
なのにマンモグラフィー検査をすると検査の被爆でガンになると。
40代くらいからは、乳がんがあった場合に発見できる。
このメリットとデメリットの兼ね合い、ということですね。
ピロリ菌検査・31%
胃がんとピロリ菌なんて最近はよくいわれています。
でも現場の医者ですら3割しか検診すらしないのですね。
そもそもピロリ菌と胃がんの関係性そのものに議論があるため、多くの医師が受けていないのでしょう(消化器科専門医)
明陵クリニック院長の吉竹弘行医師が話す。「ピロリ菌を持っていても胃がんにならない人が圧倒的に多いのです。いま医療界ではピロリ菌には有害なものと無害なものがあるのではという議論もあります。」
でもじゃぁなんで、こんな状況なのにピロリ菌をアピールするのか?
「ピロリ菌検査及び除去は、医療界として儲かるので患者さんに勧めるという背景があります。除去後に下痢など体調不良を起こす人もいますし、高いおカネを払ってまでやるべき検査かどうかは疑問です。」
日本人で60代を超えると、8割がもっていると言われるピロリ菌。
市場が多く、おいしい検査でもあるということですね。
この8割が、胃がんになるわけではないですからね。
ちなみにピロリ菌には役割があると。
免疫学者である藤田紘一郎さんいわく、「胃酸の逆流を抑える働きがある菌」なのだそうですよ。