「風邪による咳に効く薬はない」米学会が見解
風邪による咳を抑える目的で市販の咳止め・風邪薬を飲むことは推奨されない-米学会
風邪薬に風邪を治す効果がないことはご存じでしょうが、咳という症状にも効果が見込めないことが明らかになりました。
市販されているさまざまな咳止めの薬から米国で「風邪に効く」とされているチキンスープといった民間療法まで、あらゆる治療法に関して米国胸部医学会(ACCP)の専門家委員会が文献のシステマティックレビューを行ったところ、効果を裏付ける質の高いエビデンスがある治療法は一つもなかったという。
今までは風邪薬に風邪を治す効果はなくても、症状を抑える効果はあるとされていただけに、なんともショッキングなニュースです。
だって、市販の風邪薬の存在価値そのものがなくなってしまいかねません。すくなくとも「よいモノ」ではありませんからね。
もっとも、咳止めと風邪薬はちがうものですが、風邪を治す証拠を出せる市販薬は存在しないので、同じ意味で考えて問題ないでしょう。
それでも商売は商売
ただ怖いのは、市販の風邪薬の効果にエビデンスがなくても、ビジネスとしてはなかなかのマーケットです。
2015年の米国における市販の風邪薬や咳止め薬、抗アレルギー薬の販売額は95億ドル(約1兆700億円)
意味がなくても、CMを打てば思考停止の人たちは買うわけですね。
これだけ教育を行いマーケットも大きくなれば、わざわざ「効果はありません。」なんて広告を出すこともありません。
薬剤師は薬を飲まない!という薬剤師はとても少数派で、ほとんどはお金のために仕事をしているだけ。
ドラッグストアでわざわざ効果がないことを教えてくれる薬剤師もいないでしょう。
いたら雇ってるお店がクビにするでしょうから。
じゃぁどうすればいいのか?
「そんな時は手っ取り早い方法を求めがちだが、休暇を取って安静にすることも必要だ」と助言している。
風邪だったら寝てれば自分の免疫が解決するだけ。
もっとも、アレルギーだったり別の病気と言うこともあり得るので、そういう言う意味では医師に診てもらうという選択肢はあるでしょうね。
どちらにしても、市販の風邪薬を使う意味はないということですね。
あ、無駄金だろうと経済をまわす、という意味はあるのでお金が余っているなら買うのもいいかもしれません。
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