最近よく聞く「健康寿命」とは?
そのまんま健康で過ごせる年数のこと。
でも逆に考えると、人生の最後を健康で過ごせない人が増えすぎたということです。
健康寿命とは
健康寿命とは、健康で生きられる年数のこと。
要介護や寝たきりなどにならないで、自立できている年数ですね。
WHOの定義では、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」です。
つまりだいたい10年くらいは、介護や寝たきり状態で人生を終えているということですね。
もちろん個人差があります。
あくまで介護や寝たきりの平均が、日本人の平均で10年ということです。
これは統計データですが、自然界として考えると不自然ですよね。
単純な話、介護になれば介護をする人や施設が必要になります。
まぁそういう社会問題はどうでもいいですよね。
自分や家族がこうなると、実に大変です。
でも普通に普通の生活をしていたら、こっちの多数派になる可能性が高いでしょうね。
健康寿命と平均寿命
平成25年の厚労省の調査によると、男女の平均で10年程度ですね。
男性の平均寿命は、81.1歳ですが、健康寿命は72.6歳。
女性の平均寿命は、87.1歳ですが、健康寿命は76.9歳。
これらは世界でもトップクラスの水準です。
医療のおかげと言えば、大きな功績でしょう。
でも問題もあります。
「国の健康寿命順と延命期間順リスト」で、2000年と2016年の国際データを比較できます。
平均寿命、健康寿命ともに伸びています。
2000年の平均寿命、81.3
2016年の平均寿命、84.2
→ 2.9年 伸びています。
2000年の健康寿命、72.5
2016年の健康寿命、74.8
→ 2.3年 伸びています。
同じ年度で比較しても、伸びています。
2000年の平均寿命、81.3
2000年の健康寿命、72.5
→ 8.8年 伸びています。
2016年の平均寿命、84.2
2016年の健康寿命、74.8
→ 9.4年 伸びています。
でも考えてみるとこわい統計データですよね。
だって平均寿命の伸びよりも、健康寿命の伸びの方が少ないです。
平均寿命は、2.9年 伸びている。
健康寿命は、2.3年しか伸びていません。
0.6年なにしてんねん???
寿命といっしょに、要介護、寝たきりの期間も増えたということ。
これからは認知症など、新しい問題がプラスされます。
認知症には治療法がないので、患者が減ることはありません。
心配事は起きないよ!
そう思いたいですね。
健康寿命を延ばすには
こうなると健康寿命を延ばす方法を考えます。
でもあまり効果は見込めないのでは?と思います。
今までの習慣ではダメだと分かっても、それに代わる方法がわかりません。
今までの常識では今のようになるだけ。
仮に健康寿命を延ばす方法が確立されても、これまた習慣にするにはハードルが2つあります。
【1】効果を確認しにくいので続かない
運動がいいとして今日、明日、今年と運動を増やしても、それが健康寿命に効果を与えてると実感できる人はいないでしょう。
なので、健康寿命のために運動をつづける。
この動機では続かないでしょうねぇ。
【2】手遅れ
手遅れということはないのですが、たとえば認知症。
認知症の症状が出てからでは、治療もできません。
寝たきりにならないために1日1万歩歩こう!
そう思っても、膝が痛くて歩けない・・・
など、その状況になった時に対策するのが困難だったりします。
ただそれでも、結果を変える方法はあります。
運動や食事など生活習慣というプロセスを変えれば、結果が変らないわけがありませんから。
というか、生活習慣(運動・食事)しかないよね?
そう考えると、生活のリテラシーそのものが求められているのかもしれません。
まとめ
健康寿命は、介護や寝たきりにならずに1人で生きられる期間
日本は寿命は伸びても、健康寿命の伸びは少ない
結局は、生活習慣。
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