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虫歯は認知症のはじまり

虫歯と認知症 病気・症状

虫歯は認知症のはじまり

虫歯から歯周病になり、歯周病が認知症を生む。
口と脳とは違うんじゃない?
と思ってしまうアルツハイマー型認知症と歯周病との関係が、どんどん明らかになってきています。

正確には虫歯と歯周病は違うものですが、2017年には虫歯菌(ミュータント菌)での認知症への研究も発表されいます。

また虫歯にはなるけど歯周病にはならない。また逆に歯周病にはなるけど虫歯にはならないという人は考えにくく、どちらも口内環境のトラブルです。

そんな口の問題が脳の障害につながるとはどういうことなのでしょうか。

 

 

歯周病菌と脳内の炎症

認知症の原因の1つともいえるに大きな影響を与えるのが「脳の炎症」といわれています。

脳細胞がこの「脳の炎症」に対処する過程で、正常な脳細胞がどんどん減っていってしまいます。

この「脳の炎症」の原因の1つが、歯周病菌によるものだということがわかってきました。

2013年にイギリスの研究チームが調べたところ、アルツハイマー型認知症で亡くなった方10人の脳内には、歯周病菌が見つかっています。

歯周病によって出血した部分から歯周病菌が血管に入り込む。
血管をつたわって脳内ににたどり着くのです。

仮説からして、たまたまではないか?ともいえますよね。
だって、歯周病菌は口の中の口内細菌です。
でもぎゃくに、口内細菌は、ほんらい脳内に存在する菌ではありません。

だからこそ、脳内にとっては強力な防衛反応によって、炎症を起こしているのかもしれないのです。

歯周病が認知症を悪化

そうはいっても歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因とまでは断定されていません。
そうかもしれませんし、実はまったく関係ないかもしれません。

でも、歯周病が認知症を悪化させることは、動物実験では証明されました。マウス実験で歯周病菌に感染させてみました。
すると、脳の「海馬」にアルツハイマー型認知症の原因と言われている。タンパク質(アミロイドベータ)増えていることが確認されたんですね。

それも歯周病のマウスのほうが、たった4か月で面積で約2.5倍、量で約1.5倍も増えていたのです。

アミロイドベータは、アルツハイマー型認知症の原因ともいわれ、結果ではないか?という説もあるのですが、どちらにしても脳内に存在するのは好ましくない物質です。

そのアミロイドベータは、歯周病菌によって増えることがわかった、ということですね。

 

虫歯と認知症

 

認知症ほかのリスク

上記の仮設のとおりだとすると、歯周病菌によって認知症いがいの病気の原因にもなるのではないでしょうか

調査では、心筋梗塞を起こした人の冠動脈からは、歯周病に関連が深い3つの菌、レッドコンプレックス(P.g菌、T.d菌、T.f菌)が見つかったこともあります。

また、鶴見大学歯学部の花田信弘教授によると「心内膜炎の患者の心臓か ら口腔内細菌が検出されたケースもあります。」とのことで、さまざまな疾患との関係も疑われているのが歯周病菌なのです。

また、歯周ポケット(歯と歯茎のすきま)には億単位の細菌が存在しており、歯周病をきっかけにさまざまま菌が全身の部に拡散してしまいます。

細菌が血管の壁に付着することで 血管は炎症を起こし虚血性疾患を引き起こします。のならば脳血管が詰まることで脳梗塞を招くことにもなります。

まだまだこれから治療法や予防法がでてくることになりますが、現状では歯周病に対する注意をしておくことは賢い選択になりそうですね。

 

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