下船開始

下船開始

2020年2月19日、ついにダイヤモンドプリンセス号の乗客の下船が開始されました。
新型コロナのウイルス検査において陰性反応が出た人で、現在症状が出ていない人が対象です。
初日は高齢者を中心に443人の人が久しぶりに陸地へ降り立ちました。
下船した乗客たちはダイヤモンドプリンセス号に残っている人たちの方を見て何度も手を振っていました。
乗客たちは船内で健康状態などによって番号、色分けされていたそうです。
下船に際してはその番号で順番に一人ずつ呼ばれて検温、問診などが行われてその後下船となったようです。
集団ではなく、2、3人ずつ、少しずつ下船してきました。
残る乗客に関しては、数百人ずつ、20日、21日に下船を行う予定です。
これに合わせて、各国のチャーター機も到着しました。
下船した自国民を帰国させるためです。
オーストラリアのチャーター機が19日羽田空港へ到着、20日午前1時ごろダイヤモンドプリンセス号に乗っていた約170人のオーストラリア人と4人のニュージーランド人が帰国しました。
オーストラリア人の乗客は帰国後14日間指定された施設で隔離されます。
カナダ、香港のチャーター機も19日に羽田空港へ到着。
イギリスのチャーター機は20日に到着。
ほとんどの国が帰国後14日間の隔離を行います。

 

 

しかし今回日本では下船後は隔離せず、日常生活への復帰が行われているのです。知っているかもしれませね。
これに際して政府の対応が問題視されています。
新型コロナのウイルス検査は乗船中に行われているものであり、そのとき陰性でもその後隔離されている間に感染した危険性はないのかどうかと心配しているためです。
しかしこれに際して、これ以上の隔離は乗客らの人権問題にもなりますし、現在の日本の法律で感染していない人の行動制限が行えない現状であるためやむを得ない処置であったとされています。

 

下船した日本人たちは、用意されたバスに乗り、複数のターミナル駅へ移動。
そこからは各自で公共交通機関を使って帰宅したそうです。
国としては二週間、健康チェックをして、不要不急の外出を控えてほしいとお願いしただけの形となりました。

 

ダイヤモンドプリンセス号には、ウイルスの陽性反応が出た人と同室だった人など濃厚接触者が潜伏期間終了まで留まることになります。
今後も感染者が出る可能性はあると思います。