新型コロナウイルス

2020年1月中国の湖北省武漢市で発生したウイルス性の新型肺炎「新型コロナウイルス」。
肺炎患者の集団発生で死者も出ています。
日本国内では1月16日、武漢から帰国した日本人男性が発熱、肺炎症状があるとして医療機関へ入院しました。
日本での新型コロナの陽性反応第1例目となりました。
さらに2月4日には日本の横浜港に寄港したダイヤモンドプリンセス号の乗客が大勢感染したことで、日本国内でもウイルス感染が身近なものとなりました。

 

コロナウイルスは、人、動物に感染して、風邪や肺炎を引き起こします。
当初、中国の武漢市で新型コロナに感染した人たちは多くの人が武漢市の海鮮市場へ出入りをしていたヲタたちでした。
そのため市場にあった何らかの野生動物が感染源と考えられていました。
しかしその後、海鮮市場へ出入りをしていない人も新型コロナウイルスに感染したことから原因特定には至りませんでした。
日本人第一号の感染者は海鮮市場に出入りしていませんでした。
ダイヤモンドプリンセス号の乗客で感染した人の中には海鮮市場近くに住んでいる人もいました。

 

新型コロナウイルスの代表的な症状は、37.5以上の発熱、せきといった肺炎症状が挙げられます。
筋肉痛、倦怠感を伴う場合もあるようです。
発症当初の症状は軽いようですが、1週間ほどして症状が悪化する人が多いです。
ウイルスの潜伏期間が14日くらいと長いのも問題で、症状のない潜伏期間中に自覚なく多くの人と接触してしまうことで感染を広げてしまう心配がありますね。

 

診断は指定医療機関で、咽頭ぬぐい液を使い行われます。
インフルエンザの検査と同ように 長い綿棒を鼻の奥へ突っ込み粘液を取りそれを検査します。
検査はどこの病院でもできるわけではないのです。
国が設置した感染の疑いのある人を診察する専門の医療機関にて行います。
症状が出た場合には、最寄りの保健所へ連絡して受診する医療機関を確認してください。

 

新型コロナウイルスは、国が「指定感染症」に決定しました。
そのため症状が現れたら本人が拒否しても医療機関へ強制入院させたり、仕事を休ませたり、汚染場所を消毒したりすることができます。

 

今回世界的な広がりを見せている新型コロナ、問題なのは根本的な治療法がないことです。
治療法がない状態で、感染者が増え続け、さらに死者の数も増え続けていることで世界中に不安が広がっています。