2020年1月中国の湖北省武漢市で発生したウイルス性の新型肺炎「新型コロナウイルス」。肺炎患者の集団発生で死者も出ています。日本国内では1月16日、武漢から帰国した日本人男性が発熱、肺炎症状があるとして医療機関へ入院しました。日本での新型コロナの陽性反応第1例目となりました。さらに2月4日には日本の横浜港に寄港したダイヤモンドプリンセス号の乗客が大勢感染したことで、日本国内でもウイルス感染が身近な...

新型コロナの発生を受けて、横浜港に停船していたダイヤモンドプリンセス号は、横浜港を出発して清水港へ寄港する予定が中止されました。これはダイヤモンドプリンセス号に乗っていた香港へ帰国した男性から新型コロナウイルスへの感染が確認されたためです。乗客、乗組員あわせて3,700人近くの人全員に検疫が行われることになりました。ダイヤモンドプリンセス号は、清水港へ2015年に初めて立ち寄りました。そして今回は...

横浜港へ停船をよぎなくされているダイヤモンドプリンセス号は立ち寄ってきた先で数々ツアーを行っていました。新型コロナに感染した香港人が鹿児島で鹿児島市内を巡るツアーに参加していましたが、その後その男性は香港で下船しました。しかしその後も香港、ベトナム、台湾、那覇と各地でオプショナルルアーが行われており、最初に新型コロナに感染した人と一緒に鹿児島ツアーに参加してバスに同乗していたサラリーマンたちがこれ...

どれくらいの人が新型コロナに感染して、感染確認され、患者数が増えていったのか、2月17日現在わかっていることを時系列で追っていきたいと思います。2月4日→乗客10人が発熱、体調不良。10人のうち3人が日本人、3人が中国籍、2人がオーストラリア国籍、1人がアメリカ国籍、1人が乗組員でフィリピン国籍でした。2月5日→体調不良の10人を、横浜市立病院、川崎市川崎病院など4ヶ所の病院へ搬送。2月6日→新た...

新型コロナウイルスの感染が次々と判明したダイヤモンドプリンセス号では、乗員乗客合わせて約3,700人もの人が船内に14日間留まるように待機を指示されていました。ダイヤモンドプリンセス号の船内には多くの人がいて、船内の同じ場所で食事をしたりレクリエーションを楽しんだりしていたため乗客同士の間でも感染が広がっているものと考えられたためです。毎日のように判明する新型コロナウイルスに感染した人の数に、船内...

室内の環境の悪さも大問題でした。感染の危険があるためダイヤモンドプリンセス号の乗員が室内に清掃に入ることは無理なのです。法律改正とかであれば違う結果になるでしょうが。そのためシーツなどを交換してもらうこともできず、ベッドやバスタブ、トイレなど室内の清掃もすべて自分たちで行うしかありません。洗濯もバスタブなどにお湯をはり自分たちでするしかありません。シャンプーや石鹸なども使い切ってしまい困っている人...

全員新型コロナウイルスに感染しているかどうかを検査して、その結果で陰性ならば下船、陽性ならば入院すればいいのではないかと単純に考えれば思ってしまうところです。長くダイヤモンドプリンセス号に留め置かれることで、感染していなかったのに、感染してしまう危険性が高くなるからです。しかし新型コロナのウイルス検査がなかなか進みませんでした。1日あたりに検査できる数に限りがあったからです。ダイヤモンドプリンセス...

中国で猛威を振るっていた新型コロナウイルス、日本でもダイヤモンドプリンセス号の乗客を始めとして感染者が増え続けています。世界中に広がりつつある新型コロナの感染。新型コロナウイルスの特徴として、潜伏期間に幅があり、1日から長い人で12.5日もあるため、無症状の状態で周囲に感染させてしまうというリスクが高くなっています。一般的には5日から6日の潜伏期間の人が多いようです。新型コロナの症状としては、風邪...

2020年2月18日現在、新型コロナウイルスに感染による中国本土の死者は2,000人にもなったそうです。新型コロナに感染している人は中国では7万人ちかくになりました。中国の湖北省だけでも感染者の数は14,000人以上にもなり、患者数が大幅に増えています。中国の北京市など多くの地域で、薬局などで解熱剤、せき止めを購入するときには、身分証明書の提示と電話番号の登録が義務付けられたそうです。薬局の自動販...

日本政府のダイヤモンドプリンセス号に対する対応について、世界から対応の悪さを非難されています。そんな中、各国は自国民を帰国させる手続きを行っています。ダイヤモンドプリンセス号には、2月3日の入港時点、乗客は2,666人。56もの国と地域の人たちがいます。そのうち約1,200人が日本人、約400人がアメリカ人、約250人がカナダ人と言われています。いち早くチャーター機を手配したのはアメリカです。2月...

ダイヤモンドプリンセス号には、乗客乗員合わせて約3,700人乗船しています。2月18日時点で何人かの人が下船しており、現在も船内に残っているのは、約2,800人だと言われています。ウイルス検査を行い陽性反応が出て入院している人たちが454人。そして肺炎とは違う病気で入院している人たちが36人。付き添いなど別の理由でウイルス検査も行って陰性のため下船した人が11人。高齢者、持病のある人でウイルス検査...

愛知県にある藤田医科大学病院が2020年4月開業予定の開院前の病院をダイヤモンドプリンセス号の無症状感染者の滞在先として提供しました。愛知県岡崎市にある「藤田医科大学 岡崎医療センター」です。24時間体制にて救急患者受け入れを行う総合病院になります。開院前の病院とあって一般患者の受け入れがまだなく、さらに一般病床400床を超える施設がまるまる空いている奇跡的状況に、国から大学側へ依頼があり受け入れ...

2020年2月19日、ついにダイヤモンドプリンセス号の乗客の下船が開始されました。新型コロナのウイルス検査において陰性反応が出た人で、現在症状が出ていない人が対象です。初日は高齢者を中心に443人の人が久しぶりに陸地へ降り立ちました。下船した乗客たちはダイヤモンドプリンセス号に残っている人たちの方を見て何度も手を振っていました。乗客たちは船内で健康状態などによって番号、色分けされていたそうです。下...

海外から対応を批判されているダイヤモンドプリンセス号についてですが、船内という狭い空間に乗客らを何日間も留め置いたことで新型コロナの感染が拡大してしまったのではないかと言う声があるかもしれません。一方で専門家によると、2月1日に香港の最初の新型コロナの感染患者の話が出た際に、すぐに客室へ隔離していれば感染拡大は防げたのではないかという声を挙げている人もいます。ダイヤモンドプリンセス号では、夕食にナ...

感染症対策の専門家である1人の医師が、ダイヤモンドプリンセス号内の悲惨な状態について映像をアップしました。日本の感染症対策のお粗末さ、いつ広がってもおかしくない新型コロナの現状の恐ろしさがわかる告発でした。世界で起きた感染症SARS、エボラの際にも現地に赴き対応したというこの医師が、どこの現場よりもダイヤモンドプリンセス号の中が一番怖かったと伝えています。感染症の専門家がまず大切にしなければいけな...