新型コロナウイルスとは?

WHO(世界保健機関)は新型コロナについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言しました。
2月17日の段階で、日本での感染者数は43人だと厚生労働省が発表しています。
横浜港に停泊しているクルーズ船では、これまでに延べ1219人の検査を行っており、そのうちの355人がウイルス陽性反応が出て新型コロナの疑いが高いと発表されました。
ただ、この355人のうち111人は無症状だと言います。

 

 

2月16日の段階で、中国では新型コロナウイルス感染の疑いのある人は7万人を超えており、死亡者も1700人以上いると言います。
その一方で、1万人以上の人が症状の回復がみられるという報告も見つけました。
日本国内でも新型コロナウイルス感染の広がりを見せているので、正しい情報を整理して、感染しないための対策に取り組む必要がありますね。

 

 

そもそも「コロナウイルス」とは何なのでしょう?新型コロナウイルスは、「SARS」を引き起こすウイルスに似ているそうです。
コロナウイルス自体は、ウイルス性の風邪の一種です。
くしゃみや鼻水、のどの痛みなどの上気道症状や発熱を引き起こします。
コロナウイルスのうち人に感染するのは6種類で、そのうち2種類は「MERS(中東呼吸器症候群)」や「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の原因だと言われています。
今回、日本で感染を拡大しているウイルスは、中国で発生した新型コロナウイルスと大きな変異はなく、遺伝的にほぼ同じだと考えられています。
また、2月11日に、今回の新型コロナウイルスによる感染症を「COVID(コビット)−19」と名付けました。

 

 

コロナウイルスの対策として、まず挙げられるのは「手洗い」です。
次いで、マスクを着用するなど「咳エチケット」を守ることです。
これは、風邪やインフルエンザの対策と同じことです。
コロナウイルスは、咳やつばなどの飛沫感染や接触感染でうつります。
ウイルスが付着したドアノブやつり革、手すりなどに触り、その手が口や目、鼻の粘膜に触れると、体内にウイルスが侵入してしまいます。
そのため、ウイルスを手から除去するために、しっかりと手を洗ったり、飛沫によりウイルスが口や鼻に入らないようにマスクをしたりすることがポイントです。

 

 

現在新型コロナウイルスのワクチン開発が急がれていますが、完成するまでに1年はかかるようです。
そのため、自分たちでできる感染対策をよく確認し、取り組むことが大切なのかもしれませんね。