「濃厚接触」とは?

中国湖北省武漢市で、2019年12月以降新型コロナに関連した肺炎患者が発生しています。
現在では、日本を含む世界各地でも新型コロナウイルス感染の疑いのある患者は急激に増えています。

 

 

新型コロナウイルスに関してわかっていないことが多いですが、潜伏期間は、1日〜12.5日だと言われています。
そのため、感染の疑いのある人は、健康状態を14日間観察することを勧められています。
一方、中国の専門家が行った調査報告によると、潜伏期間は“0日〜24日”という考えもあり、潜伏期間の幅が広いようです。

 

 

新型コロナウイルスに感染すると、初期症状として、発熱、咳、のどの痛みなど、一般的な風邪とほぼ同じ症状がみられます。
そのため、初期症状だけでは新型コロナかどうか判断することは難しいですね。
とは言っても実際に、ウイルスに感染している疑いのある場合は、綿棒を使ってのどをぬぐい、特殊な装置に入れてその原料を分析することになります。
ここで行われるのは「PCR法」による検査です。
PCR法は、ウイルスに含まれる特徴的な遺伝子を増やして、体内にウイルスの侵入があるかどうかを確認します。

 

 

新型コロナウイルスの感染者が増える中、「濃厚接触」という言葉をニュースや情報番組で聞くようになりました。
感染者と濃厚接触すると、ウイルスに感染する可能性の疑いがあるからです。
「濃厚接触者」とは次の項目に当てはまる人です。

 

 

・新型コロナウイルス感染の疑いのある人と同居している、または、長時間接触のあった人。
接触を一言でいうと、車内や航空機内なども含まれます。

 

 

・適切な感染防護なしに新型コロナ感染の疑いのある人を診察、看護、介護した人。

 

 

・新型コロナウイルス感染の疑いのある人の気道分泌液や体液などの汚染物質に、直接触れた可能性のある人。

 

 

・手で触れたり対面で会話できる距離(約2メートル)で、必要な感染予防策をせずに患者と接触のあった人。

 

 

また、厚生労働省では、濃厚接触は体的な接触に限らず、感染者と同じ空間で過ごしたり、対面で会話したりした場合も含まれると考えられています。
例えば、マスクの着用なしに隣の席の人と長時間会話をした場合などです。
咳やくしゃみなどの飛沫は最大2メートル飛ぶと言われています。これはあくまでも目安で、2メートル以上離れていても感染することはありますし、マスクを着用していても感染の可能性はあるようです。

 

 

新型コロナウイルスの感染を拡大させないために、1人1人が気を付けることが重要です。